サニーの元に現れた青年は仇討を依頼していた。

「施設に入った弟が殺されたんだ。頼む、弟の仇を討ってくれ!」
依頼主は生まれつき重い障害を持つ弟を施設に入居させたが、何者かによって惨殺されてしまったという。そこでサニーはその施設に新入職員として潜入し、内部を探った。

その後、サニーとスタッフは施設長であるヒドーラにとある部屋に案内されるが、部屋は返り血に染まっていたりと異様な雰囲気だった。
そしてヒドーラは別の部屋から利用者を連れてくると刀を振りかざして殺そうとした。それに気づいたサニーはすぐさまヒドーラを突き飛ばして殺害を阻止した。

「やっぱりあなたの仕業だったのね。」
サニーの言葉に驚く一同。更にサニーはまた別の扉に気づき、中を見るとそこには利用者と思しき惨殺体が多数隠されていた。その中にはバラバラに切断された者もいたほか依頼主の弟も遺棄されていた。

「裏で罪のない利用者を殺すなんて最低ね!」
サニーは問い詰めるが、ヒドーラはこう返した。

「罪もない?そんな訳無いだろ!俺は生きてても意味ないクズを殺して良い世界を作ってやってんだよ!大体ここのゴミなんて何の役にも立たねえしそんなもの生かして何になるってんだ!!俺はこの世からゴミクズを撲滅するために施設と見せかけた処刑場を作ったんだよ!!」

ヒドーラの非道な動機にサニーは掴みかかった。
「そんなの全て間違ってるわ!社会で生きることに障害なんて関係ないでしょ?それに自分が障害者になってもそう言えるの?」

「黙れ!!欠陥のある不良品は世の中には必要ない!ならてめえも障害者にしてやろうか?そうしたらてめえも俺が殺してやるよ!?」
ヒドーラはそう言いながら刀で利用者を刺そうとするが、サニーに阻まれた。サニーは利用者を別の部屋へ逃すとマシンガンを放った。

しかしヒドーラは全くダメージを受けてなかった。それどころかかなり満足気な表情をしており、部下にサニーを殺すよう指示した。
スタッフは一斉にサニーに襲いかかるが、全て返り討ちにした。すると追い詰められたヒドーラは叫び声をあげながらサニーをひたすら殴り続けた。

「死ね死ねみーんな死ね!」
ヒドーラはサニーを甚振った。しかし隙を突いて反撃に出たサニーはヒドーラを床に叩きつけると至近距離からマシンガンを撃ち続けた。

そして

気功波を放ちトドメを刺すが、それでも倒れなかった。
「嘘でしょ?」
サニーは驚く。そんな彼女を尻目にこう言った。

「この怒りや憎しみが俺を強くする。」
ヒドーラはそう言うと部屋を飛び出した。サニーが追った先の部屋でヒドーラは利用者に襲いかかっていた。
利用者は次々と切りつけられ、部屋は血まみれになっていた。

サニーはヒドーラを止めようとするが、圧倒的な力で跳ね除けられてしまう。そんなサニーを他所にサニーでさえ止められないほど変わり果てて暴走形態となったヒドーラは刀で利用者をメッタ刺しにし続けた。しかしそれでもサニーはなんとか凶行を阻みヒドーラを廊下まで殴り飛ばした。

殴り飛ばされたヒドーラは窓ガラスを突き破って玄関前まで飛ばされるが、追いついたサニーは畳み掛けるようにエネルギー波で攻撃し続けた。

限界を超えた猛攻で追い込むが、それでも倒れなかったヒドーラは起き上がるとサニーに斬りかかった。激しい猛攻で体力を消耗したサニーは為すすべもなく倒れてしまう。それを見たヒドーラは懐から出したスイッチを押した。

そして

ドドオオオオオオオオオオオオオオオオン

ヒドーラがスイッチを押した瞬間建物は大爆発を起こして崩落した。
「これで全部殺せたな。」
ヒドーラの非情な言動にサニーは怒りに震えた。するとサニーの拳が黄色に光りだし、威力が高まってゆく。

黄色に光った拳はヒドーラを圧倒し、一気に追い詰めた。ヒドーラも負けじと反撃に出て血が飛び交う激しい戦いが繰り広げられた。激戦の末サニーは手から黄色い光の刃を飛ばすとヒドーラの両腕を切り落とした。

両腕を失ったヒドーラは攻撃手段を失ってしまうが、まだ諦めてはいなかった。

「手がダメなら足だああああああああああっ!!!」
今度は足で攻撃を仕掛けるヒドーラ。それを阻むサニー。

「これで障害者の気持ちがわかったでしょ。」
「そんなの知るか!大人しく殺されてりゃいいものを!!」
それでもヒドーラは最後の悪あがきとばかりに足で攻撃をするが、サニーはヒドーラの足を掴むとハンマー投げのごとく回転しながら投げ飛ばし、黄色い刃で追い打ちをかけた。攻撃はヒドーラに命中し、体はバラバラに切り裂かれた。

こうしてヒドーラは倒されたが、斬られたハンデがたたってサニーはその場に倒れてしまった。

しばらくして気がつくと病院の一室にいた。病室にはルージュ・フローラ・マイケルが駆けつけていてサニーはほっとしたのであった。

終わり

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